今回は、フレイルから健常な状態に戻るための方法についてです。前回フレイルには身体的、社会的、精神的要素があるとお話ししました。その3要素を改善することが必要で、そのためには、「運動」「栄養」「社会参加」の三つが重要です。
「運動」は1日5千歩から6千歩の散歩、可能であれば筋力トレーニング、リハビリなどが適しています。また、高知発祥の「いきいき百歳体操」は日本中で有名になっています。
「栄養」は規則正しい3食摂取。ご飯やパンの主食に加え、主菜、副菜を数種類、できれば肉、魚、大豆などタンパク質を多く含むものを摂取すれば筋肉づくりにも効果的で、牛乳も有効です。
「社会参加」は友人などとのおしゃべりでも構いません。社会との関わりが薄れると、活動量の低下や健康に対する意識の低下、さらには老人性うつや認知症の可能性も高くなります。老人会や趣味の集まりなども効果的ですのでぜひ参加してください。