今回は骨粗しょう症についてお話しします。以前にもご紹介しましたが、骨は骨吸収と骨形成によって保たれており、骨形成に対して骨吸収が増加すれば骨の密度が低下する「骨粗しょう症」になります。
治療薬には、骨吸収を抑制する薬として、女性ホルモン薬、ビタミンD3、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、抗RANKL抗体薬や、最も使用頻度が多いビスホスホネート薬などがあります。また、骨形成を促進する薬として、最も強力といわれる副甲状腺ホルモン剤、抗スクレロスチン抗体薬があります。
今回新しく発売されるのは、骨形成促進と骨吸収抑制の両方の効果があるとされる薬です。ただ骨折の危険性の高い骨粗しょう症に対して使用することとされており、誰でも容易に使用できるものではありません。どの薬が一番自分に合っているか、専門の医師に相談してみるといいでしょう。