今回は筋肉痛についてお話しします。「運動して数日後に筋肉痛が起きるのは、年齢を重ねた証拠」などといわれることがあります。確かに年齢のせいもあるのですが、若くても数日後に筋肉痛が起きることがあります。
筋肉痛には大きく分けると二つの種類があり、運動直後に起きる場合と、数日後に起きる場合です。前者は運動により筋肉内に乳酸がたまって起きるもので、後者は運動により筋線維が傷つき、それが回復するときの痛みで「遅発性筋肉痛」といわれています。実はこのとき、筋線維が肥大することで筋力はわずかながらアップしています。効率的な筋力トレーニングでは、この繰り返しによって筋力を増大させているといえます。
年齢が進むに従って、運動の習慣がなくなり、ちょっとした運動で筋線維を傷つけてしまったり、遅発性筋肉痛が起きやすくなるといわれています。少しでも予防するためにも、普段から多少の運動を心掛けるようにしましょう。